寒さも本格的になってくると、エアコンだけでは暖まりきれない日ってありますよね。
特に冷えるのが足元。
暖かい空気はどうしても上昇してしまうため、いくらエアコンで暖房を効かせても足元まで温まりにくいのです。
そこで役立つのがファンヒーター。
床に据え置くタイプなので足元も暖めることができ、是非ともエアコンと合わせて使いたいところ。
今回は冬本番に一台備えておきたい!ファンヒーターの選び方とオススメ機種5選を紹介いたします。
この記事でわかること
- 運用費が高いのはセラミックと石油、どっち?
- ファンヒーターの運用費節約術
- セラミックと石油、それぞれのファンヒーターのメリット・デメリット比較
- 一人暮らしにおすすめなファンヒーター5選
ファンヒーターは運用費が高い?!効果的な節約方法は?
「エアコンをつけていても、足元が冷えて寒い」
とくに寒い冬のデスクワークには便利なファンヒーターですが、灯油や電気代などの運用費も気になりますよね。
そこで、この章ではセラミックタイプと石油タイプ両方にかかる運用費の目安を比較しつつ、また運用費の節約術も紹介します。
この章でわかること
- セラミックと石油、運用費が高いのはどっち?
- ファンヒーターの運用費を節約するには?
セラミックと石油、運用費が高いのはどっち?
ファンヒーターにかかる運用費は、セラミックタイプの方が石油タイプよりも遥かに高額になります。
例として、1日8時間の使用を30日間続けた場合にかかる、両タイプのファンヒーターの運用費を比較してみましょう。
ここで、
- セラミックファンヒーターは出力が600Wのものと1200Wのもの両方
- 石油ファンヒーターは例として「CORONA FH-M2523Y」
として、検証していきます。
まず電気代の単価ですが、2022年の改訂以降は31円/kWhとなっています。
よって、30日間にかかるファンヒーターの電気代は
消費電力 × 8時間 × 電気代単価(31円)×30日間
で求まります。
この式に基づいて各ファンヒーターの電気代を求めると、下記の表の通りになります。
ファンヒーターの種類 | 消費電力(W) | 30日間の電気代 |
---|---|---|
石油ファンヒーター(火力小での燃焼時) | 9.5 | ¥71 |
石油ファンヒーター(火力大での燃焼時) | 14 | ¥104 |
石油ファンヒーター(平均) | 16.5 | ¥123 |
セラミックファンヒーター(600W) | 600 | ¥4,464 |
セラミックファンヒーター(1200W) | 1200 | ¥8,928 |
加えて、石油ファンヒーターには石油代がかかります。
今回、検証の対象となる「CORONA FH-M2523Y」のタンク容量は3.6L、2023年12月現在の平均石油価格は112円/Lとして、最小と最大それぞれのモードと平均の石油代を算出しました。
燃焼持続時間 | 石油代金(月額) |
---|---|
火力小 | ¥1,720 |
火力大 | ¥6,538 |
平均の火力 | ¥2,726 |
※240時間 ÷ 燃焼持続時間 × (タンク容量あたりの石油代金)
※1日8時間で30日間運用=240時間
これらを石油ファンヒーターの運用費に加算すると、次のような結果となります。
ファンヒーターの種類 | 30日間の運用費 |
---|---|
石油ファンヒーター(火力小) | ¥1,791 |
石油ファンヒーター(火力大) | ¥6,643 |
石油ファンヒーター(平均の火力) | ¥2,849 |
セラミックファンヒーター(600W) | ¥4,464 |
セラミックファンヒーター(1200W) | ¥8,928 |
石油ファンヒーターの火力については、常に火力が小、または大で運用することは想定し難いため、平均の火力の金額前後が目安となるでしょう。
それに対し、セラミックファンヒーターの月額の運用費は600Wだと4,000円台にまで上り、1200Wだと石油ファンヒーターを火力大で運用した時を遥かに上回る金額となっています。
経済面での比較だと、石油ファンヒーターの方がお得ですね。
ファンヒーターの運用費を節約するには?
とはいえ、ファンヒーターの運用自体にそれなりの費用がかかってしまうのは確かです。
お部屋を温めることができても、お財布の中身が寒くなってしまうのは避けたいところですね。
なので、ファンヒーターの費用を抑えるための節約術もマスターしましょう。
窓際に設置する
窓ガラスは、外の冷気を通してしまいます。
ファンヒーターはできるだけ窓際に設置して、外からの冷気を暖めやすくすると良いでしょう。
定期にフィルターの清掃をする
フィルターが汚れたままの状態だとファンヒーターの性能も落ちてしまうため、お部屋も暖まりにくくなってしまいます。
衛生面への配慮としても、フィルターは清潔を保ちましょう。
温度の「強」と「弱」を使い分ける
ファンヒーターの電気代や燃費は、設定温度の「強」と「弱」でも変わってきます。
お部屋があったまるまでの間は「強」に設定し、ある程度暖まったら「弱」にするなど、適切な温度に設定しましょう。
コスパ重視なら石油ファンヒーター
石油ファンヒーターはセラミックタイプよりも運用費は比較的安価ですが、やはり給油などの手間がかかるといったデメリットもございます。
この章でわかること
- 石油ファンヒーターの特徴
- 石油ファンヒーターのメリット
- 石油ファンヒーターのデメリット
石油ファンヒーターの特徴
石油ファンヒーターは、石油(灯油)を燃料とする暖房器具です。
給油や安全性への配慮は必要となってきますが、経済的な面での負担はセラミックと比較して少ないのが利点です。
最近では、灯油を入れるタンクに取っ手が2つ付いているものや、給油口がキャップ式になっているなど、給油時の負担を減らす工夫がされたものもあります。
石油ファンヒーターのメリット
先ほどの料金表にてお見せした通り、石油ファンヒーターのメリットは運用費が比較的安価ということです。
もちろん、原油価格の高騰などの影響は受けますが、先ほど紹介した節約法も実践し上手に使うことで、ある程度は経済面での負担を回避できるでしょう。
また、石油ファンヒーターは石油の燃焼によってお部屋を温めるため、一緒に水蒸気も発生します。
その水蒸気が保湿を助け、お部屋の乾燥もしにくいというメリットもあります。
石油ファンヒーターのデメリット
石油ファンヒーターはその名の通り、燃料に石油を使うため給油の手間が発生します。
使用時間によって給油の頻度は変わってきますが、たまに給油をするために寒い外に出なくてはなりません。
また石油を燃やすため、定期的な換気も必要となります。
これも、窓を開ける時間は少し寒くなってしまうのがデメリットですね。
使い勝手重視ならセラミックファンヒーター
セラミックファンヒーターは確かにコスパは良くないものの、速暖性や安全性といったメリットもあるので、一時的な利用には良いでしょう。
この章でわかること
- セラミックファンヒーターの特徴
- セラミックファンヒーターのメリット
- セラミックファンヒーターのデメリット
セラミックファンヒーターの特徴
セラミックファンヒーターは、電気を利用してお部屋を暖める暖房器具です。
本体に内蔵されたアルミ製の金属板を、セラミック製の特殊なヒーターで熱する構造となっているため、石油のような燃料は必要ありません。
また燃料を入れるタンクなども省けることから、薄型でコンパクトなモデルが多いのも特徴です。
セラミックファンヒーターのメリット
セラミックファンヒーターのメリットとして、まず速暖性が挙げられます。
また電気だけで完結する暖房ですので、空気が汚れる心配も要りません。
さらに石油などの燃料を本体に含まないので安全性も高く、小さなお子さんがいらっしゃる家庭でも安心して使用ができます。
セラミックファンヒーターのデメリット
セラミックファンヒーターのでメリットといえば、やはり電気代が高額になることに尽きます。
しかし、お子さんや高齢者おられる家庭ですと、どうしても速暖性や安全面を優先したいところ。
よって、先ほど紹介した電気代節約術を実践しつつ、ある程度は「健康のため」と割り切ることも必要だと思います。
【2023年版】おすすめのファンヒーター5選
2023年12月現在、おすすめのファンヒーターはこちらです。
コロナ 石油ファンヒーター FH-SR3323Y
おすすめポイント
リモコン操作に対応で、離れているところでも温度調整が可能。
また本体のパネルも大型なため、大きな文字で温度も確認しやすくなっています。
使い勝手の面から、家庭用にオススメ機種としてオーソドックスな一台です。
価格:20,050円(税込)
ダイニチ工業 石油ファンヒーター FW-5723GR
おすすめポイント
木造15畳、鉄筋20畳に対応した、大型石油ファンヒーターです。
独自のエコ機能「ecoおまかせモードプラス」により、室温に適した燃焼量での自動運転が可能。
広い部屋での運用を前提とした、大容量モデルだからこそ嬉しいエコ機能ですね。
価格:39,501円(税込)
コロナ 石油ファンヒーター FH-ST46BYA4
おすすめポイント
こちらも、木造12畳、鉄筋17畳用の広めのお部屋向けのモデルとなっています。
約7秒という着火スピードを実現する秒速タイマーにより、冷え込む時期でも帰宅後すぐに暖まれます。
またチャイルドロック搭載なので、小さなお子さんがいらっしゃる場合でも安心ですね。
価格:26,800円(税込)
ダイニチ工業 石油ファンヒーター FW-2523NE
おすすめポイント
木造7畳、鉄筋9畳用という、とてもコンパクトな石油ファンヒーターです。
主に5畳間など、スペースが限られるお部屋でリーズナブルに運用するにはぴったりのモデルとなっています。
給油お知らせ機能やチャイルドロックなどの機能も搭載、省スペース用で迷ったらコレですね。
こちらの記事に、ダイニチ FW-2523NEの使用感をまとめてみました。
購入前の参考にどうぞ。
価格:15,932円(税込)
山善 セラミックファンヒーター HF-L121
おすすめポイント
お風呂場など、省スペース用で速暖性もほしいといった場合で一時的に利用するのであれば、こうしたセラミックファンヒーターもオススメです。
経済的な面から常用には向きませんが、薄くて軽いため移動も便利。
冬のお風呂場の寒さ対策に一台あると便利かもしれません。
価格:4,780円(税込)
まとめ
では、今回のまとめに入りましょう。
- 石油ファンヒーターのメリット:運用費が比較的安価
- 石油ファンヒーターのデメリット:給油・換気などの手間がかかる
- セラミックファンヒーターのメリット:給油の手間がなく、安全
- セラミックファンヒーターのデメリット:電気代が高額になりがち
石油ファンヒーターの換気は1〜2時間に1度が目安となっています。
安全のため、適度な換気を心がけましょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
コメント