皆さんは、空気清浄機では「空気を清浄できない」ことをご存知でしたか?
ハウスダストや花粉対策に有効な家電として親しまれていますが、空気清浄機には空気をキレイに清浄できる程の性能はないのです。
では、空気清浄機を買って設置することで得られる効果はないのでしょうか?
今回は、空気清浄機に関する正しい知識をお伝えします。
空気清浄機ができること
実は、空気清浄機は完全に空気を綺麗にしてくれるわけではありません。
また選ぶ際は機能面だけでなく、部屋の大きさなども考慮する必要があります。
完璧には空気を清浄できない?!
実は空気清浄機といっても、清浄できるのは目に見えないほどの粒子サイズの菌であって、目に見えるほどのホコリなどまでは綺麗にできません。
よって空気を綺麗に保つためには、日頃から粘着カーペットクリーナーやクイックルワイパーなどでの掃除も必要となります。
しかし、空気清浄機は人間の目には見えないウィルスなどは正常してくれるわけですから、やはり設置するメリットはあります。
また最近の空気清浄機には加湿や脱臭機能まで搭載しているものもありますが、やはり専用の家電ではないので気休め程度に考えておきましょう。
清浄方式によって特徴がある
空気清浄機には清浄方式により、次の3つの種類に分類されます。
- ファン方式
- 電気集塵方式
- イオン方式
ファン方式と電気集塵方式はフィルターを使用して空気の汚れを取り除いていく構造のもので、それぞれメリット・デメリットが異なります。
ファン方式は清浄だけでなく脱臭も可能ですが、目詰まりが起きやすい傾向にあります。 更に駆動音が若干気になるかもしれません。
音に関しては電気集塵方式は静かですが、本体のサイズが大きめとなってしまうので設置に少し不便となります。 ただし、機種よってはキャスターなどが付いているものもありますので、いざというときに簡単に動かせるものを選ぶと良いでしょう。
イオン方式はイオンの力でウイルスを無害化、または分解するタイプの空気清浄機です。 無害化か分解なのかはメーカーごとに異なります。
例えばシャープやパナソニックは無害化・抑制、ダイキンは分解する方法を、それぞれ採用しています。
フィルターの種類
フィルター式の空気清浄機に使用されるフィルターは、次の4種類のものが本体に内蔵されています。
- プレフィルター
- 集塵フィルター
- 脱臭フィルター
- 加湿フィルター
空気清浄機のお手入れとしてフィルターの掃除は必須となりますが、フィルターの種類によって掃除の仕方は異なります。
例えば、プレフィルターと加湿フィルターは水洗いができますが、集塵フィルターは水洗いすることができず、掃除機などで汚れを吸い取るかたちとなります。
また脱臭フィルターは水洗いの可否がフィルターの種類によって異なりますので、機種ごとに要チェックです。
空気清浄機を選ぶときのポイント
空気清浄機を選ぶ際は、次の2つを最低限チェックしておきましょう。
- 部屋のサイズにあった機種を選ぶ
- 便利機能もチェック
部屋のサイズにあった機種を選ぶ
空気清浄機は、設置する部屋の広さに合わせて性能が決まります。
この部屋の広さを適用畳数といいます。
ただし、部屋の広さと適用畳数を合わせるのではなく、部屋の広さの2倍の適用畳数の機種を選ぶのが良いとされています。
適用畳数はあくまで対応できる最大の広さであり、効率的かどうかまでは考慮されていません。
実用的な効果が得られるには、例えば8畳間であれば適用畳数が16畳の機種を選びましょう。
便利機能もチェック
また、最近の空気清浄機には次のような便利機能を搭載した機種も多くみられます。
- 花粉撃退モード
- 消臭・脱臭機能
- PM2.5対策機能
- おやすみモード
- スマホ連携対応
ランプ消灯・静音といったおやすみモードやスマホ連携などは、設置する部屋や利用スタイルにあわせて必要か否かを決めると良いでしょう。
対して花粉やPM2.5対応など健康に関わる機能は、できるだけ優先して選ぶことをお勧めします。
空気清浄機の賢い使い方
空気清浄機の設置場所は、夏と冬では異なります。
そして、これにはエアコンの運転方法も大きく関わってきます。
まず、夏は冷房を使用しますが、冷たい空気は重たいため下に行きがちです。
よってエアコンは風向きを上向きにし、冷たい空気が一番出てくるエアコンの真下に空気清浄機を設置すると、効果的に運用することができます。
逆に冬は暖房を使いますが、暖かい空気は軽いため上に溜まりがちです。
なので、エアコンの風向きは下向きにしておき、空気清浄機はエアコンの真向かいに設置すると、お部屋の空気の循環に合わせた運転ができるようになります。
まとめ
では、今回のまとめに入りましょう。
- 空気清浄機では、空気を完全にキレイにすることは不可
- なので、お部屋の空気をキレイに保つには床掃除も必要
- ただし、目に見えないウイルス対策には効果的
- 内蔵されているフィルターは種類によって、掃除方法が異なる
今回の内容を踏まえ、おすすめの空気清浄機の紹介を予定しております。
記事が公開されましたら、是非とも購入前の参考にされてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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